看護師・看護実習生は患者・利用者さんからお菓子などのお礼を貰うべきか

お礼のお菓子は貰うべきかのタイトルイラスト

「これ貰ってやあ~」

患者・利用者さんからお礼として、お菓子をもらった経験ありませんか?

わたしはたくさんあります(笑)

訪問看護をしていますが、毎日のようにお菓子や飲み物を、お礼として渡そうとする利用者さんがいます。

お礼=感謝なので、とてもうれしいことなんですけどね!

看護実習生も、患者さんからお礼をされることってありますよねえ。

「これは貰っていいものか…」

「貰わないとどうなるんだろう…」

と心の中で葛藤すると思います。

この記事では、

  • 患者・利用者さんからお礼として貰うもの
  • 貰っていいもの・悪いもの
  • お礼を断る方法
  • お礼を受け取った場合どうなるのか
  • お礼を受け取らなかった場合どうなるのか

をお伝えしていきます。

目次

病院・会社のルールを確認しよう

看護師さんでしたら、病院のルールを確認しましょう。

とかいいつつも、”暗黙の了解”というものが存在ます。

ルールでは受け取らないということになっているけれども、実際は貰ってる、だとか。

先輩看護師とかの対応を見てみましょう。

看護学生さんでしたら、看護実習のルールを確認ですね。

看護学生さんは「患者さんからのお礼は一切受け取らない」、ということがほとんどですが。

患者さんとのトラブルになることで、実習の単位も落としてしまうリスクがあります。

看護学生さんは、何が何でも貰わない姿勢が大事ですね!

看護実習生はお礼を断ろう

「すみません。実習のルールとして貰ってはいけないことになっているので、気持ちだけ頂きます」

まずは無難に断りましょう。

一旦、貰うという手段もアリ

めっちゃしつこく「いいから貰いなさい」という患者さんも、けっこういらっしゃいます。

「これ貰っておきなさい」

「すみせん。実習中なので…」

「いいからいいから!」

「いえ、受け取れません…」

「ムキー!」

断ると患者さんが怒りそうだな、と思ったら素直に貰いましょう。

その後、看護師さんや実習の先生に渡すのが無難ですね。

お礼としておカネは貰わないように

たまーに「これ気持ちやで」と言って、お礼としてお金を渡そうとする方がいます。

正直「ありがとうございます!」といって受け取りたいところですが…

トラブルになりかねないので、お断りしておきましょう。

5000円を貰ったことがあるのですが、あぁ5000円…と思いつつも、家族の方にお返ししました。

現金はお返ししてもお菓子と違って、使う用途が無限大ですので、返しやすいですね!

看護師がお礼を受け取った場合

実際にお礼を受け取った場合、どうなるのだろうか、という話を伝えていきますね。

あくまで私・周りの看護師の体験に基づくものですので、ご理解ください!

貰うことで頑張らなきゃとプレッシャーに

(なんだかいつもお菓子貰っているから、申し訳ない…)

なんか貰い物をしてしまって悪いなあ。

看護師1年目のときに貰い物をして、「こんな新人なのに貰い物を貰うだなんて、申し訳ない」とプレッシャーになったことがあります。

いまはお茶を淹れてもらったら、「ありがとうございます!」と頂いています!←

お礼の見返りを求められることも

女性の看護師さんが、女性の利用者さんからブランド物のバッグを貰ったことがあるそうです。

何度も断ったみたいですが、押しに負けてバッグを貰ってしまいます。

バッグを貰ってからというもの、「高いバッグをあげたのに…」とネチネチ言われるようになりました。

「そんな高価な物を貰うほうがおかしくね?」という意見はごもっとも。

同意見です。(小声)

患者・利用者さんはお礼の見返りを求めていることもあるので、高価なものは受け取らないのが無難ですね。

ちなみにわたしが利用者さんから頂いたもので、一番高かったものは”野菜ジュース12本セット”です。

看護師がお礼を受け取らない場合

逆にお礼を受け取らなかった場合、どのようなことになるのでしょうか。

本当にあったお話をもとにお伝えしていきます。

患者・利用者が怒る

怒るという表現はよろしくないですが、あまり無理にお礼を頂くのを拒否すると憤慨されることも…

せっかくお礼として購入した菓子折りなのに、バッサリと看護師に断られたら、そのお菓子をどうしろという話ですよ。

現金とかですと、断っても使い道がありますが、お菓子などの食べ物は素直に貰っておいたほうがいいですね。

買ってきたしまった食べ物は、受け取るしかありません。

「今度からはけっこうですので!」とハッキリ伝えましょう!

断ることで公平性が保たれる

お礼を貰ってしまうと、どうしてもその利用者さんを特別視してしまいます…

「あんなにお礼を貰っているから…」と、ついつい”えこひいき”してしまいます。

わたしでしたら、100万円するロレックスの腕時計を貰ったら、めっちゃ特別視扱いしちゃいますね。(笑)

てか、ロレックス欲しい!(笑)

値段が高いようなお礼は、しっかりと断りましょう。

ナースの長田
断る勇気が必要ですね

明らかに腐っている食べ物が出てきた場合

どうぞ食べてください。

そう言われて出てきたお菓子をみると

っげ…青いカビが…

たまーに腐った食べ物を出されるかたがいますが、ゼッタイに食べてはいけません。※普通にお腹を壊します(笑)

訪問看護では、利用者さんの自宅でケーキやせんべいなどを頂くことがあります。

波風立てずに断る言い訳として、

  • いまダイエット中でして…
  • すみません〇〇苦手なんですよお~
  • 今はお腹がいっぱいなので、帰ってから頂きます

と伝えていますねえ。

持って帰れるものでしたら、ティッシュかラップに包んでもらって、持ち帰えるのが誰も傷つけないのでオススメです!

ナースの長田
お礼を受け取ったら、コソっと賞味期限を確認しましょう(笑)

お菓子のお礼を敢えて受け取る

わたしはせんべいやチョコレートは、素直に受け取るようにしています。

あくまで「お菓子を出すなどの気遣いはいりませんよ~」ということを伝えた上でです。

下手に断ってしまうと、

  • このお菓子が気に入らなかったのかな
  • 不潔だと思われているのかな
  • せっかく買ってきたのに

という気持ちになります。

特に訪問看護では1年、10年と長ーい付き合いになるので、利用者さんとその家族の気持ちを汲み取る必要があります。

まあ、「ありがとう」という言葉が一番嬉しいんですけどね!