看護師国家試験に不合格したその後、どうすればいいかの対処法

「あれだけ国家試験の勉強を頑張ったのに…」と思っても、不合格したものは認めるしかないです…

どうも、国家試験の模試で偏差値30を叩き出したナースの長田です。

あ、ちなみにわたしは代105回の看護師国家試験に合格しましたよ!なんとかね。(笑)

もし不合格になってしまったら、どうなってしまうのだろう…。考えただけでもゾッとしますよね。

  • 看護師国家試験に落ちた後
  • 落ちてしまったその後の対処法

についてお伝えします。

まだ国家試験を受験していない看護学生さんはゼッタイに合格しよう!

目次

看護師の国家試験はほぼ落ちない

わたしの大学は〇年連続で看護師国家試験の合格率が100%をキープしてまーす、ってアピールしてます。※わたしの同期が不合格してしまったことにより、その記録は振出しに戻りましたが。

意外と看護師国家試験って合格しやすいんですよねー。

国家試験の合格率


出典:https://www.kango-roo.com/

上のグラフを見てもらえればわかる通り、90%が看護師国家試験に合格しているんですよ。

意外と合格率が高くないですか?

100人の看護学科のクラスがあるとします。そのクラスで試験をして90位~100位の人が不合格になる計算。

ほとんどの看護学科は偏差値50~55の範囲にいますし、大学や専門学校で学力的な大差はありません。

って考えると「頑張って勉強すれば、下位10%には入らないよな」って思えませんか?

一生懸命に勉強したら、普通に合格できる。それが看護師国家試験です。

はいごめんなさい、みなさんを否定したいわけではありません….事実を知っていただくことで、いかに不合格した立場がヤバいことかを認識してほしいのです…。

国家試験は適性検査みたいなもの

そもそも日本は看護師不足って言われていますよね。国も「みんな看護師になってよ、マジでー」と思ってます。

看護師不足にもかかわらず、誰も合格しないような激ムズ試験を出すわけがありませんし…。

したがって「看護師として働ける最低限度の知識があるのか、ちょっくらテストするねー」ってテンションで国は国家試験を出しています。

なにかハプニングがあったり、やる気がないとかしない限り合格しますよ。

「勉強方法がわからない…」という看護学生さんは「【国試】偏差値30の私でも看護師国家試験に合格、その勉強方法まとめ」をご覧ください。

ナースの長田
ふつーに受かる。それが看護師国家試験。

不合格になったら働けない

「いやいや万が一、国家試験に不合格になったらどうなるんだよー」って不安になりますよね。

はっきり言います。

4月からニートです。

とりま病院に謝りに行く

就職が内定している病院は、てっきりわたしたちが国家試験に合格するものだとばかり思っています。

そんな病院に対して「やらかしました、サーセン」って謝りに行くハメになりますよ。

もちろん病院に就職できません。

4月からニートライフ開始

「看護師になったら救急部でガッツリ働くんだー」とか思っていた意識高い系の看護学生も、国家試験に落ちてしまったら4月からニート。

そう、4月からニート。

4月からは病院で勤めて、お給料いっぱいもらって、いっぱい海外旅行に行くんだ~

と思っていた看護学生が急展開。

何も予定の入っていない1年間がスタートしてしまうんですよ。友達はキラキラした目で新人看護師として病院で働いているのにもかかわらず。

ナースの長田
来年に就職しても同級生が先輩になっていまう気まずさってヤバい。

大学からも追い出される

「それじゃあ大学でもう1年勉強すればいいじゃない?」って思いますよねー。

でもね、

看護師国家試験に不合格であろうと、大学を卒業する条件が整っているので、半強制的に卒業が決定します。

いままでは高校生だったり、大学生だったりしたので、のほほんとしていられたのですが、履歴書のことを気にすると空白の1年間はイタいですよね…

2度目の受験は合格率が格段に下がる

「いやいや。さっき合格率が約90%って言ってたし、楽勝じゃん」って思いますよね。

ところがところが、現実は厳しかった…

講義や実習がまったくない一年間が待っています。寝るのも勉強するのも自分次第です。

  • 第100回 51.6%
  • 第101回 33.7%
  • 第102回 35.7%
  • 第103回 42.5%
  • 第104回 39.2%

引用:http://xn--vcsu3i47b045b7ovynbe85c.co/

上のパーセントは既卒の看護師国家試験の合格率になります。

まさかの約50%以下。

一気に難易度が上がった感がありますよねー。ざっくり2人に1人以上が不合格する計算です。

コワい、コワ過ぎる…。いまどのぐらいマズい環境にいるのかを気づいてください。

ひとりで勉強はなかなかできない

学校に通いながら仲間と勉強していたからこそ、勉強って頑張れるものなんですよ。

図書館で勉強しているときなんか、友達が朝から晩まで勉強しているのを見て「やべえ、オレはまだまだ勉強していない気がする…」ってムダに焦りますからね。

1度受験して落ちた看護師国家試験をもう1年間、しかも自宅でひとり勉強するなんてムリムリ。わたしだったらムリ。

どう頑張ってもモチベーションが上がらない環境になってしまいます。

遊びに逃げてしまう

学生の時は先生たちに「うらあああ!てめえら、国家試験の勉強しねえとXXXしちまうぞお!」なんて叱咤激励されていました。

しかし、看護学生ではなくなってひとりで勉強をすると、だれもおしりをたたいてくれる人がいません。

そして予定のない1年間。

「ちょっとぐらい遊んでもいいんで?」ってなりますよね~。遊ばない人はいないハズ。

「もう1年自由な時間が与えられたんだー」とか思っちゃうと、もうアウト。

  • アルバイトを掛け持ちする
  • バイト先の友達と遊び歩く
  • ムダに自分の部屋に引きこもる

高確率で廃人になれますね。

わたしだったらバイトしまくりますね。そうして国家試験の勉強をほとんどしなくなるんだろうなあ…。

わたしは大学生の時に留年を経験しましたが、留年したときは「1年間ちゃんと勉強しよー」って思っていました。

結果、まったく勉強せずにアルバイトとスロットばかりしてましたからね。

何もない1年間に大嫌いな勉強なんてできるハズがないんですよ。

不合格になってしまった時の対処法

「わたしはすでに不合格になってしまったんですが…」という、葬式中みたいな表情をしている看護学生さんがこの記事を見てくれていることでしょう…

悩んでいてもまったく前進しません。

看護師国家試験を不合格になってしまった場合の具体的な対処方法をお伝えしていきます。

不合格になった原因を考える

合格率が90%の国家試験。ほとんどの人が合格する試験に落ちたということは、何か原因があります。

原因がわからないと、もう一度不合格になってしまう可能性が大です。

絶対に原因は分析してください!

  • 本番にマークミスをした
  • 緊張しすぎて問題を読めなかった
  • 必修問題を間違えすぎてしまった
  • そもそも勉強していなかった

原因がわからない限り次の試験で合格するのは難しいでしょう。

  • バイトしすぎていませんでしたか?
  • 合格した学生と同じような勉強方法をしていましたか?
  • 勉強量は十分でしたか?

もしできるのであれば、いっしょに受験した友達に「わたしが不合格になった原因ってなんだとおもう?」と聞いてみるのもアリです。

めちゃくちゃ屈辱的ではありますが、周りの友だちと原因を分析することをお勧めします。

1年間の計画を具体的に立てる

「まーとりあえず1年間、勉強しよー」ではゼッタイに勉強しませんよね?わたしでしたら、絶対に勉強しません!

わたしが大学で留年したときは、勉強を一切せずに怠けていた経験があります…それはそれでおいといて…

国家試験の受験日から逆算することで、具体的な計画を立てていきましょう。

  • 参考書を1日10ページ勉強する
  • 毎日図書館で3時間勉強する
  • 寝る前に2時間勉強する

達成できたか・できなかったかがすぐにわかるような目標設定がいいです。

  • 看護師国家試験まであと100日
  • クエスチョンバンク(1000ページ)を2周すれば合格できる

1000(ページ)×2(周)÷100(日)=10ページ/日

このように参考書のページ数と残りの日数で逆算して、数字を使った目標を作ってみてください。

生活リズムを整えるためにもアルバイトをすることはオススメ

「アルバイトはしてもいいですか?」と質問される方がいらっしゃいますが、逆にアルバイトはしたほうがいいと私は考えますね。

なぜならアルバイトをすることで規則的な生活を送れるからです。なにも予定がない1日が続くと、昼夜逆転するリスクがあります。

もちろんある程度のお金も稼ぐことができるので、うまくアルバイトを生活に取り入れてみましょう。

オススメは昼間にアルバイトをすることです。なぜなら昼間は一番勉強に集中できない魔の時間帯だからです。

(朝)勉強⇒(昼)アルバイト⇒(夜)勉強

この時間配分が個人的にはオススメ!

国家試験合格以上に勉強したい方は「病気がみえる」を活用する

看護師国家試験はガッツリ勉強すれば2か月で合格レベルまで到達できます。ということは、勉強するのに1年ってかなり長すぎるんですよね…

「看護師になってからも使える知識もしっかりと勉強したい!」という学生さんは、”病気がみえる”という参考書で勉強することをオススメします。

看護師になってから勉強するなら”病気がみえる”ですよ!

疾患の症状やメカニズムの解説はもちろん、治療方法や術式などがカラーの写真やイラストにて徹底解説されています。

某大学病院ではナースステーション毎に1冊ありましたし、現役の看護師や医師たちが大絶賛してますからね。

マジでオススメ。

この参考書は看護師になってからも使うことができる参考書なので、看護学生のうちに買っておくとよいでしょう。

看護師向けの参考書”病気がみえる”の詳しい情報は「「病気がみえる」は看護師に最強オススメな参考書なので揃えるべし!」をご覧ください。

家族や友達に国家試験に合格することを宣言することでやる気を無理やり上げる

いざ勉強するぞーってなっても、そのやる気が1年間続くとは思えません。モチベーションを劇的に上げる方法が「パブリックコメント」です。

パブリックコメントとは、友達や家族に「わたしは絶対に国家試験に合格する!」と宣言することです。

この方法めっちゃやる気が出ます!というより、やらざるを得なくなります….(笑)

大口をたたくことによって後に引けなくなりますよね?もし宣言して不合格になったら、あなたのプライドや面子はもうクシャクシャです。

宣言して失敗するなんてありえません。恥の極みです。背水の陣です。やるしかなくなります。

  • 1日2時間以上は勉強する
  • 1日10ページ参考書を進める
  • 週に6回図書館に行って勉強する

このように毎日クリアできたか、できなかったかすぐにわかる目標をパブリックコメントしましょう。

パブリックコメントすることでまわりの人たちが監視役になって、勉強するしかなくなります。

やる気を上げる方法=パブリックコメント

後輩と一緒に受験勉強する

  • 後輩といっしょに勉強するなんて屈辱的だな…
  • 後輩とかかわるってなんか気まずい…
  • 不合格した先輩って思われたくない…

今すぐにプライドを捨ててください!

わたしは留年したので後輩と仲良くするしかありませんでした…しかし、一度仲良くなると、上下関係なんてどうでもよくなってきます。

  • お互い刺激しあえて勉強を続けることができる
  • 試験勉強の進み具合をお互い確認できる
  • 国家試験の情報を共有できる

なによりモチベーションを維持できることが最大のメリットです。

一度不合格したということはモチベーション管理がへたくそな可能性大です。ほかの人と自分を比べながら国家試験の勉強をしていくべきです。

せめて勉強している人たちがいる図書館に足を運ぶことで、刺激をもらいながら勉強してみてください!

過去問ベースのクエスチョンバンクで勉強する

参考書選びで大切なのが「過去問をベースにして作られた問題集」であること。

わたしが実際に使っていた参考書はクエスチョンバンクとクエスチョンバンク必修の2冊です。レビューブックも持っていましたが、看護師国家試験を合格するだけなら、絶対に必要というわけではありません。

  1. クエスチョンバンク
  2. クエスチョンバンク必修

この二冊だけで合格できる点数は取れます。過去問+解説付きなので、理解しながら過去問を解くことができるのがメリットですね。

不安からいろんな参考書を手を出す学生さんがいますが、いい点数を取っている方は少ないイメージ。

参考書を決めたら浮気せずに、鬼のように復習をしましょう。

国家試験は一発で合格しよう

ホンネを言うと一発で国家試験に合格すべきでした…

約90%とほとんどの学生が合格するのが看護師国家試験です。その試験に不合格したということは、何かしらの原因があります。

まずはなぜ不合格したのかという原因を考えて、次回の試験までの計画を具体的に作っていきましょう!

わたしみたいな看護学生でも、さくっと国試に合格する勉強方法を「【国試】偏差値30の私でも看護師国家試験に合格、その勉強方法まとめ」にて徹底解説しています!

  1. 不合格になった原因を分析する
  2. 1年間の計画を具合的に立てる
  3. パブリックコメントで自分を追い込む

この3ステップで確実に次回は国家試験を合格しましょう。