訪問看護師のやりがいについて、現役訪看ナースの私が語ります!

訪問看護のやりがいのタイトル写真

訪問看護っていいよね~

あなたは訪問看護に興味がありますか?

大学の友達はみんなは、病院に就職しました。

それが普通ですよね~

がしかし、わたしは新卒でそのまま訪問看護師になったんですよ。

その結果…

訪問看護師になって良かったと思ってます!

たしかに知識や技術は必要なので、けっこう大変です。

ですが、訪問看護師は一人の利用者さんと1時間もかかわることができますし、看護師もゆったりと仕事をすることができます

それにいろんな疾患を持った方を受け持つことができるので、知識の幅もいつのまにか広がっていくんですよ。

スキルアップ!

この記事では、「訪問看護の内容」や「辛かったこと・良かったこと」、「訪問看護師のやりがい」についてお伝えしていきます。

目次

訪問看護の仕事内容

  • 身体の状態をチェックする
  • ターミナル(終末期)ケア
  • 医師指導のもとによる医療処置
  • 人工呼吸器とかの管理
  • 訪問中のリハビリ
  • 家族への介護支援・相談
  • ケアマネ・主治医との連携
  • 退院時カンファなどの参加
  • 利用者が入院したときにサマリーを病院に届ける

訪問看護って訪問するだけと思われがちですが、そればかりではありません。

まあ、8割ぐらいの仕事がお宅に訪問することですが…

必要な時は主治医や担当のケアマネさんと連携したり、病院の看護師とやり取りすることがあります。

お家に訪問する

「〇曜日の◇時に訪問」というように、ほとんどは決まった曜日・時間にステーションの社用車にて訪問します。

訪問時間は、約1時間であることが多いです。

訪問して初めに血圧や体温などを測り、必要な時は肺や腸の音を聴きます。

そのあとは入浴介助や摘便・導尿、陰部洗浄とかをしていくパターンが多いですねえ。

よくある流れとしてはこんな感じです↓

  1. バイタルサインの測定
  2. 肺や腸の音を聞く
  3. 摘便
  4. 陰部洗浄・パット交換

病院ではあまりしないかもしれませんが、訪問看護師がリハビリすることもけっこうあるんですよ!

リハビリの内容は、理学療法士さんから「この方にはこんなことをして欲しい」と、教えてもらったことを主にしてます。

ケアマネや主治医と連携する

「なんかいつもと様子がおかしいな~」とか、「次に病院を受診したときに、ここを診て欲しいな~」とか、思った場合は担当のケアマネさんや主治医に連絡します。

ケアマネさんには主に電話で、病院の主治医にはFAXで連絡することが多いですねえ。

病院に電話するとき、めっちゃ緊張しますね…(笑)

利用者の体調が変わったときに、ほかの職種の方に連絡を入れるのも訪問看護師の仕事です!

オンコールの対応

「夜に利用者さんがお腹が痛くなって、摘便をして欲しい。」

そんな時は、その日の担当看護師が訪問をします。

わたしもオンコール担当の日に、たまーに電話が掛かってきました。

オンコールが無い訪問看護ステーションもあるので、お子さんがいる方など、自分のライフスタイルに合わせて就職先を決めるといいですね。

訪問看護師で辛かったこと

荒波の写真

つらかったことですか?

そりゃ数えたらキリが無いですよ?

当たりまだろおおおお!

仕事なんだからあああ!

もちろん病院も辛いことがたくさんあるので、お互いさまですね。

わたしが実際に体験した、辛かったエピソードを紹介します。

訪問先のお部屋が汚い

「こんにちは~」

っげ。

お部屋が汚い…

初めてお宅を訪問をしたときのこと。

利用者のお家の扉を開けてみると、新聞紙やスーパーの袋が散乱しており、足の踏み場がない…といったことがありました。

でも、「汚い…」という態度を出してはいけないと思い、平然を装いましたよ(笑)

不思議なもので、最初は汚いと思っていたお宅も、何度も訪問するうちに慣れてくるんですよ…

訪問看護師の鉄則は、「予備の靴下を持ち歩くこと」です!

点滴の針が1本だけ…

「長田クン、点滴が漏れたみたいだから、入れなおしてきて!」

この時わたしは、看護師になって3か月目でした…

私以外に看護師はいなかったので、自分が対応することに。

まじか…できる気がしない…

針を入れる練習も3回ぐらいしかしたことねえよ!と思いながらも、訪問先のお家に行ったんですよ。

針を確認したら、残り1本だけ…

高齢の方でしたので、すぐに血管から漏れるリスクがありました。

一回もミスできない…

しかも、娘さんが正座をしてジーっとこちらを見ている…

絶体絶命…!

無理だろと思っていましたが、なんとか1発で針が血管に入ってくれました。

もうこんなピンチはご免ですね…(笑)

訪問看護はサバイバルみたいなものです。

訪問看護では使うことができる針の本数が決まっているので、残りの針でなんとかするしかありません…

このエピソードが、訪問看護師として一番のピンチでした。

訪問看護師になってよかったこと

日の出の写真

訪問看護師になるメリットって、めっちゃありますよ~

訪問中はドライブできるとか、一人の時間があるとか、優しい看護師しかないとか?

え、違う?

それはそれで置いといて、真面目に訪問看護をしていてよかったことをお伝えします。

夜勤が無いので身体がラク

病院と違って、夜勤がありません!(オンコールはありますが…)

朝に出勤して、夕方になったら帰るを繰り返す、普通のサラリーマン的なリズムになります。

めっちゃ身体がラク!

サラリーマンの旦那さんや、友達とスケジュールが合いやすいので、休みを楽しむことができるんですよ。

夜勤が無いって、めっちゃよくないですか?!

日勤しかないため、生活リズムが乱れにくいのがメリット。

ゆったりと仕事ができる

訪問看護はナースコールが無いので、今やっている仕事を中断されることはありません。

しかも車での移動時間は、ドライブしてるようなものですよ?

「あ~ここのケーキ屋さん、よさげ!」

ひっきりなしにナースコールが鳴っている病院と比べると、かなり緩い職場だと思います。

「病院のナースって辛いなあ~」と思った方は、訪問看護ステーションに行くとラクになりますよ!

一人の利用者とかかわる時間が長い

「仕事が楽」だとか「夜勤がない」とか、けっこう不真面目なことを言ってきましたが、ここから少し真面目になります。

多分、真面目になります…

病院の看護師と訪問看護師との決定的な違いって、「一人の患者(利用者)さんとかかわる時間」だと思うのですよ。

だって一回の訪問時間、1時間もあるんですよ?

病院で一人の患者さんだけに1時間も掛けていたら、間違いなく仕事が終わらないですよね?

しかも、病院の患者さんは2週間から3週間ぐらいで退院してしまいますが…訪問看護の場合は、訪問サービスを利用して13年という利用者さんもいますからね…

13年間ですよ?!

13年前といったら、私は中学のクソ餓鬼でしたからね…(笑)

ということで、1日にかかわれる時間と、かかわる月日が圧倒的に多いのが訪問看護なのです。

お前じゃないとダメだ!と指名が入る

わたしが有給を10日間取ったことがあるんです。

え?10日間も有給取れんの!?!?という反応はさておき…(笑)

わたしが休んでいる間に、ある男性の利用者さんから「クレーム」が来ました。

そのクレームは、「なんで長田が来ないんだ」というもので、私以外の訪問はイヤだと言っているのです。

ほかの看護師が訪問に行っても、全力で拒否。

体温すら測らせてくれなかったそうです…

良いのか悪いのか分からないですが、なんか嬉しい…!

訪問看護は夜のお店ではありませんが、指名が入ることはめっちゃ嬉しいことです。

ほかの看護師が攻略できなかった利用者さんの心を、ガッツリと掴めていたんだなと、少し自信がつきました!

訪問看護のやりがいは利用者の人生に寄り添うこと!

「1回の訪問は1時間」

「訪問している年数が10年以上」

やっぱり訪問看護師って、一人の方に対してずーっと、ふかーくかかわることができるのが最大のやりがいにつながるんじゃないかなと思うのです。

「自分がどう生きたいか」ということになりますし、延命治療が最優先じゃなくなってきます。

となると、できる限り自分がしたいことするしかない!ってなりますよねえ。

訪問看護はその人の人生に深くかかわれる、ステキな仕事なのですよ!

訪問看護に興味のある方へ

「わたしも訪問看護やってみたいかも…」と考えている方は、近所にどんなステーションがあるのか確認してみましょう。

近所で働けるステーションを知るだけでも、訪問看護への道がグッと近づきます。

「お給料とか、待遇とか気になるけど、訪問看護ステーションを調べるのが面倒…」と思っていませんか?

いろんな求人誌をかき集めてくるのってかなり面倒です。

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私もこのサイトを使っていろんな訪問看護ステーションを探してみましたが、「こんな良いところがあるんだ!」という発見がたくさんありましたよん。

訪問看護をいつかはやってみたい…

そんな看護師さんがいましたら、「ジョブメドレー」をぜひ使ってみてください!