私が新卒で訪問看護師になった5つの理由

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2016年4月1日

私は福井県で第一号の新卒訪問看護師になりました。

国家試験模試の偏差値が33だった私。かなりアホな看護学生だったのですが、思い切って訪問看護師の道を選びます。

  • 大卒なんだし、大きな病院に就職したほうがいい。
  • 訪問看護師は病棟勤務を最低3年してからでしょ。
  • 民間の会社は給料低いから後悔するよ。

という意見を家族や先輩ナースから耳が痛くなるほどお聞きしました。しかし私にはそんな声、まったく聞こえません。

新卒で訪問看護師になるとメリットだらけ!

わたしが大学卒業後、いきなり訪問看護師になった理由は5つ

  1. そもそも病院が好きじゃないから
  2. 利用者と人としてのかかわりをもてるから
  3. 誰もやったことのないことだったから
  4. これから必要になる分野だから
  5. 起業できるから

1.そもそも病院が雰囲気が好きじゃなかった

「な、なんなんだね、この殺伐とした空気は…」

看護学生の時、はじめて病院の実習に行ったときに思いました。

なぜか切れ気味の看護師さん。

すっげー無表情で「血圧測りたいなら、さっさと測って」と私に行ってきたことを忘れません…

超コワいんですけど~、マジで~

忙しくて1人の患者とかかわれなかったり、看護ケアが作業になりがちだったり、というのがわたしが想像する病院のイメージ。

先生の指示待ちで淡々と動く、病院の看護師に魅力を感じませんでした。

一人の患者にゆっくりかかわれる時間が無い

病院の看護師の方って忙しいってイメージがありませんか?

しなければいけないことが沢山あるため、むちゃくちゃ忙しそうに病院の廊下を走り回ってます。

病院の看護師さんたちは脚の筋肉ムキムキに違いありません!

そこらの陸上選手といい勝負するんじゃないんですか?

って、看護師さんの足のことはどうでもよくって…

数秒単位で仕事をこなしている看護師さんも多く、ゆっくりと患者さんの話を聞ける環境が作りにくいのが病院の現状です。

  • ○○さんもう退院したの?
  • ○○さんって家で生活できるの?

という病院の看護師さん同士の会話を、何度も看護学生の時に聞いたことがあります。

「おいおい、患者さんが退院したことも知らんのかい」と突っ込みたくなりますが、それが現実なんですよ!

病院はとても忙しいので、患者さんとかかわる時間が少ないのが残念です。

ナースの長田
忙しいと余裕が無くなって、雰囲気もワルくなるし…

看護ケアなどが作業になりがち

忙しいとつい看護ケアというより、”ただの作業”になってしまいますよね…

  • とりあえず朝だから血圧や体温を測る
  • 時間がないからささっと身体を拭く
  • ところで○○さんの疾患って?

思考停止したままケアを作業としてこなすとか、看護師じゃなくてもできますよね?

患者というより人としてのかかわりを持ちたかったので、「できれば病院に就職したくないなあ…」と考えていました。

まあ訪問看護でも意識をしないと、”作業”になってしまうのですが…

2.利用者と人としてのかかわりをもてるから

在宅看護の実習で訪問看護師の方と、いっしょに利用者のお宅を訪問したことがあります。

旦那さんが病気で、奥さんが介護をしている家族でした。

玄関で靴を脱いだ訪問看護師の方が、「前貰ったキュウリ美味しかったよ!」と言います。

そこからは「お通じは出ていますか?」という必要最低限の問診もはさみながら、どーでもいい野菜とかの話をしています。

近所の人同士の会話のような内容ですよね?

実際に看護師さんも楽しく会話していましたが、会話によって信頼関係が築かれているんです、多分(笑)

こんな砕けた会話は3年、10年間かかわっている訪問看護師さんだからこそできることだと思うのですよ!

訪問看護はナースである前に、”人としてのかかわり”がじっくりできるのです。

ナースの長田
ここだけの話。わたしは50代男性の方に、恋愛相談をしてます(笑)

1時間すべてを利用者一人とかかわることができる

訪問看護は1時間みっちり看護ケアを行うことができます。

その間ずっーと1対1で会話しますからね。

「1時間も二人っきりで何を話していいのやら…」と思う方もいるでしょう。

訪問看護師として働いていたら、すぐにコミュニケーション能力はすぐに身に付きますよ!

一週間に1回のペースで利用者さんに会うので、次第に仲良くなっていきますし。

信頼関係が築けていくと、「○○さん次はこういう車買おうと思うんですけど、どうですか?」とこちらがプライベートな相談をすることもあります(笑)

わたしたちが提供するだけじゃなくって、人生の先輩として利用者の方から教えていただくことはたくさんありますよ!

ここまでの信頼関係を病院で築くのはなかなか難しいでしょう…

1週間で退院する方とかたくさんいますからね、秒速ですよ、秒速。

いろんなことを話そうとしてもすぐにナースコールが鳴りますし、やらなければいけないことがわんさかありますからね…

じっくりと一人の利用者さんと向き合いたいのであれば、訪問看護師はオススメ!

3.だれもやったことがないことだから

新卒で訪問看護師をする。

そんな選択肢があることさえ看護学生は知りません。

実際にわたしも大学4年生になるまでは、卒業したら病院に就職するものだとおもっていました。

大学4年生になると、卒業論文を作らなければいけませんよね?

卒業論文のテーマ決めを、在宅看護の先生に相談しに行ったんですよ。

そこで訪問看護に興味があると先生に伝えると、「新卒で訪問看護になっちゃえばいいじゃん。」と言われます。

しかも福井県では誰もなったことがない、とのこと。

もしわたしが新卒で訪問看護師をするとなると、第一号かあ…

「これはやるしかないでしょ!」という軽いノリですよ(笑)

好奇心が高めな私なので、大学の先生の話を聞くなり、新卒で訪問看護師になろうと決断しました!

普通に大学を卒業して、普通の病院に就職して、普通に看護師として仕事して…

みんなが選ぶ選択肢と同じ道を歩んでいては、自分の価値が上がらないと思うのですよ。

普通が一番ならそれでいいですが。

みんなと同じ△△病院就職ってなったら、その他大勢としてみられますからねえ。

超有名な病院に就職するか、修士課程に進むか、誰も歩んだことがない選択肢を選ぶかしかありません。

頭の悪いわたしとかは、誰も歩んだことがない道を選ぶしかないんですよ…悲しいことに(笑)

唯一無二の存在に簡単になれる選択肢だったので、軽いノリで新卒訪問看護の道を選びました!

4.これからの日本に必要になる分野

  1. 日本は超高齢化社会であること。
  2. 病床数が減少していること。
  3. 看護師が急増で病院以外の就職先が必要

理由は上記の3つになります。

1)日本は超高齢化社会であること

平成72(2060)年には、2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上
引用: 内閣府 平成27年版高齢社会白書

2060年には2.5人に1人が高齢者の方になります。

3人で2人の高齢者の方を支えてなければなりません…。

3人といっても赤ちゃんも含まれますからね。

クレイジー。

それだけ高齢者が増えるということは、病気を抱えた人が増えるということですから、病院もパンクしちゃいますよ。

というか、すでに病院がパンクしてますけどね(笑)

私の近所には病院に高血圧で通院している女性の方や、介護サービスなどを利用されている方がいらっしゃいます。

そういった高齢者の健康を支えるために、訪問看護師などの存在は必要不可欠だと考えられます。

「ワシは家で死ぬんじゃーい」的な方がたくさんいますからね。

そりゃ病院で死にたくないですよね…

美人な看護師さんに、ずーっと面倒みられるのなら考えてもいいですけど!(笑)

2)病床数が減少していること

平成18年10月 病院の病床数 1626222

平成28年10月 病院の病床数 1560469

引用:厚生労働省 医療施設動態調査

10年前の病院病床数と比較すると、約6.6万の病院のベッドが減少しています。

病院自体や病院の病床数も減少傾向があり、ゆっくり入院していられない現実があります。

私が訪問している70代男性の利用者さんは、

「足の傷が治らないのに退院させられた…。」

「もっとしっかり治ってから退院したかった。」

と嘆いていました。

病気やケガが治っていないにもかかわらず、自宅で生活しなければいけないのです。

リアルに鬼畜プレイを病院はせざるを得ないみたい…

そこで必要になってくるのが訪問看護サービスなのではないでしょうか!

病院に入院するとお金も掛かりますし、のんびりしたり家族と会話したりできませんからね。

そりゃ訪問看護を利用したほうがいいに決まってます。

3)看護師が急増で病院以外の就職先が必要

皆さんにいきなりですが質問です。

大学で急激に増え続けている学部を知っていますか?

看護学科ですよ。

26 年度に新設される大学・学部等についての認可申請に対する答申が12 月に出揃った。26年度新増設のトピックは、何と言っても看護系の学科(以下、看護学科)の新設ラッシュ。

総勢18大学で看護学科が新設される異例の年となった。

看護学科は近年急増し、26 年度は大学の3.3 校に1 校は看護学科を設置していることになる。
大学で学ぶ学問といえば法学、経済学、理学、工学、医学などの伝統的な分野が思い浮かぶが、
今や看護学はその代表格にまで拡大している。
引用:旺文社 教育情報センター

この文章から平成26年という1年間で、看護学部が18大学で新設されています…。

「日本は看護師不足だから…。」

と世間の人はいっていますが、全国レベルの病院の看護師の方は「そろそろ私たちも採用する看護学生を選べるようになってくるからね~。」と看護学生の増加を実感しているようです。

じゃどうなっていくのか?

一般的に看護学生は病院に就職するものですが、それが徐々に難しくなります。

そこで新卒で訪問看護師になるという選択肢が出てきます。

リハビリの理学療法士や作業療法士さんたちが、すでにそんな状況ですので、病院に入れなかった人は施設に行くしかないのです。

わんさか訪問看護師が増えていくころに、訪問看護のスキルをしっかりと身に着けて、管理職になるのが賢い選択なんじゃないのかなと。

5.起業できるから

大学に入学してから、看護師は一生病院で働くもので、起業することができないと思って、絶望していました。

独立!とか社長になったぜ!とか野望がないと、男であるわたしはまったくやる気が起きないのです(笑)

しかし、在宅の講義をたまたまサボらずに受けていたら、衝撃の事実を知ることになりました。

訪問看護ステーションは看護師2.5名以上で設立可能

2.5名ということは…

  • 自分
  • 友達
  • パートのおばちゃん看護師

だけで起業することができてしまいます。

友達3人でステーションを立ち上げてしまってもいいですねえ。

「いやいや訪問看護ステーションの建物を建てないといけないので、ハードル高すぎ!」という方もいるでしょう。

極論、実家をステーションにしてもいいんですよ。

実家の空いている部屋を事務所にすれば訪問看護ステーションの完成(笑)

看護師=病院で一生勤務、という未来が閉ざされた感マックスな絶秒。

そこに刺した一筋の光が、訪問看護への道でした!

まとめ

5つの理由

  1. そもそも病院が好きじゃないから
  2. 利用者と人としてのかかわりをもてるから
  3. 誰もやったことのないことだったから
  4. これから必要になる分野だから
  5. 起業できるから

要するに、訪問看護師への道は期待値高めってことです!(まとめが雑)

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